【考察兼構築記事】ピカブイは毒統一で戦いやすい【シングル66】
あけましておめでとうございます。総統です。
ここ最近はレッツゴーピカチュウ/イーブイを毒統一で遊びまくってたため、状況報告しようと思います。
ここで述べるのはシングルバトル6vs6のノーマルルール(レベル50統一)です。
まず、ピカブイ環境で毒統一はウルトラサンムーンより圧倒的に戦いやすいと思っています。
ミュウツーにミュウにメルメタルも使えるのに…メガシンカもあるのに…アイテムがないからこだわりスカーフやきあいのタスキに頼れないのに何を言ってるんだと思うかもしれません。
しかも毒統一経験者はわかると思いますが、プテラやカビゴンも天敵レベルにつらい。
ミュウツーがそいつらと組んで襲ってくる。
でも戦いやすい環境なんです。
その理由は…
①ウルトラサンムーンより地面タイプが優しい
こだわりスカーフもないのでスカーフ地震で全滅することもない。
特性が無いため、地面を透かせるのはゴルバットだけだが、初代の地面には岩複合が多くしんかのきせきもないので活躍は難しい。
しかし、一致地震の最大火力はサイドンで、しかもサイドンは遅くてDが極端に薄い上に特殊技が豊富な毒ポケモンで簡単に弱点を突けるのでかなり対処が楽な部類に入る。
仮に弱点を突かれても努力値が無いため火力がなく意外と耐えてくれることもある。
②エスパーへの対抗手段が豊富
特にメガスピアーはミュウツーがXでもYでも先手を取れる。メガフーディンは抜けないがアローラベトベトンで倒せる。
メガスピアーは鋼が少ない環境のため適応力が無くても本家より技の通りがいいので、エースとして採用しやすい。
③「りゅうのまい」が無い
実はピカブイ、ギャラドスもリザードンもカイリューもりゅうのまいを覚えない。リザードンに至っちゃニトロチャージやつるぎのまいも無い。
毒統一をやってみて、上記のポケモンに積まれてそのまま3タテされた…という経験は凄く多いはず。大体地震を持ってるし龍技は半減できないからだ。
でもピカブイだとそんな心配はない。
パルシェンは相変わらずからをやぶるを覚えるがスキルリンクはないし努力値がないので初速はフシギバナより遅い。
でももちろん障害もあり…
止めにくいステルスロック撒きとして人気なプテラに非常に弱いという最大の欠陥。
つまり地震抜群の毒ポケモンは大体タイマンでプテラに負けるということなのだ。後出しすら許されないのである。
眠らせようにも挑発が飛んでくる、カウンターしようにもステルスロックを無償で撒かせてしまう。
対策しても岩雪崩の3割で怯んだら終わる。
②カビゴンも重い
毒ポケモンは火力に秀でたポケモンが少なくカビゴンを一撃でまず倒せない。
でもあっちは地震で致命傷を与えてくる。
地面等倍のフシギバナで受けようにもあくびが飛んできたら交換せざるを得なくなる。
鬼火で機能停止させようとすると眠ってチャラにしてくる。
これでものろいリサイクルやはらだいこやめんえきがない分ウルトラサンムーンよりはマシなのだから恐ろしい。
他にもあげればキリがないが大きな障害は間違いなくプテラとカビゴンであろう。しかも絶対数が多い。
プテラでステルスロックを撒きカビゴンのあくびで掻き乱しミュウツーで全抜きを狙う【プテラカビゴンミュウツー】はピカブイ ではメジャーな構築である。
となるとプテラとカビゴンで詰まないよう努力すれば結構戦いやすい環境になるのだ。
●PT紹介
・スピアー
とんぼがえり/どくづき/かわらわり/ドリルライナー
エース。
まず言っておくとピカブイ環境のスピアーはHP個体値が28〜29でないと理想個体ではない。
努力値を振れないためVで粘ると実数値140となりステロダメージ4回分で落ちるからだ。
そのため個体値を「すごくいい」の28〜29にし、実数値を139にすることでステロ下で4回繰り出せるようにしておくのだ。
特にメガスピアーはエスパー対面でとんぼがえりを押すのが主な戦法となるためこうしないと使いやすさがまるで異なる。
(ステロで死にそうなHPだからもうスピアーは終わった)と思って動いてきたであろう相手が明らかに多く、「実は出せる」という死角からの勝ちを何度も拾った。
とんぼがえりはコンセプト上確定。
どくづきは抜群はまず期待できないが等倍最高打点かつ命中安定のため確定。飛行勢やとんぼがえり読み交換が読めた場面(引き先にエスパーを死に出しされると負けに繋がることがある)に打つ。
ドリルライナーはステロ下でゲンガーや隠れた天敵ギャロップを確定で落とせるため便利。
かわらわりはプテラとカビゴンへの最大打点。特にB補正のないカビゴンをステロダメ+とんぼがえり+かわらわりで高乱数で落とせるのが強い。
スピアーは今作でげきりんをゲットしたが固定されるのがあまりにも弱いためナシ。
適応力が無い分、とんぼがえりでスターミーレベルですら乱数になるので暴れる前にステロは撒いておけると美味しい。
じしん/ステルスロック/れいとうパンチ/カウンター
スピアーの火力補助のためのステロ要員。
ただし先発に出すことは少ない。
何故ならプテラとの対面を制せないことが多いからだ。
メガプテラ挑発→クインステロ不発→プテラステロ→クインれいパン(メガプテラ確3でプテラは高乱数2)、カウンターなら不発(最悪)→地震確2なのでプテラ生きつつクイン落ちる
プテラ地震→クインステロ→プテラ地震でプテラ無傷で生存(最悪)
といった状況が容易に起きるからだ。
また、初手でスターミーと対面した際も後ろのアローラベトベトンを警戒した安定択のねっとうを押されてベトンが焼けるとジリ貧になるのも非常に良くない。
無理に初手からステロを撒こうとしないプレイングが大切だ。
ステロはスピアーの補助のため確定。
れいとうパンチはカイリューに撃ちたいのと地震読みで後投げされるプテラを削るのに便利。
カウンターはれいとうパンチと組み合わせて使う。確3火力を見てナメて地震を押してきたメガプテラにお見舞いする。
いかりのまえばやちょうはつも大変有用な技なので環境に応じてカスタマイズしていこう。
以前は地震ステロ前歯挑発で運用していたがカイリューが増えたため変えた。
いかりのまえばは進化前限定のためニドラン♀は2体厳選することをオススメする。
ニドキングでない理由は堅さの問題。
B補正をかけることで
(草毒複合やスピアーから受け出せる)
(サイドンはB補正でメガプテラの地震を高乱数で2耐えするためわんぱくが多いのが嬉しい)
など、メリットが大き過ぎた。
対プテラ用の切り札。
岩雪崩も地震も抜群ではないし、つばさでうつも確定耐えするためほぼ安心して突っ張れる。
A補正のパワーウィップとふいうちでプテラは低乱数を続けて引かなければ対面から倒せる。メガプテラは残念ながら削りきれないが大ダメージは与えられる。
単純な殴り合いでは勝てないように見えるが、あいにく毒統一に対して初手にプテラを出してステルスロックを撒かない選択肢はないように思われるらしく、ステルスロックから、もしくは粉技を警戒して挑発から入ってくるケースが多い。
つまり、初手のプテラを読んでウツボットを出し、パワーウィップから入ることでそこそこの確率でプテラをそのまま突破することができるのである。
パワーウィップの外し、岩雪崩から入られてなおかつ怯みという不安要素はあるが、さっきも言ったようにプテラに確実に勝てる毒ポケモンなんぞ存在しない。そもそもが不利な相手に対して勝てる可能性を高めているのだ。
上記のとおりパワーウィップとふいうちは確定。
あとは汎用性を高めるべく、ねむりごなとつるぎのまいを搭載。
カビゴンを対面から起点にして一方的に倒せる可能性も秘めている。
A補正のおかげでステロ+1剣舞ふいうちでメガミュウツーYすら突破可能。
ねむりごなの枠はみがわりもアリだと感じている。カビゴンのあくびを透かしてそのまま起点にできるからだ。だが最近は素直に殴ってくるカビゴンの方が体感多いかもしれない…。
筆者は環境初期の考察不足時代にマダツボミをやんちゃで連鎖していた時にたまたま光ったためそのまま使っているが、本当は意地っ張りのほうが望ましい。
しかし、運用上特殊相手に突っ張らせることはほぼないため、そのまま使い続けている。
エスパーへのほぼ安定した引き先。必須枠。
こいつがいなくちゃメガフーディンに絶対勝てない。
ほぼ安定、といったのはメガミュウツーXのかわらわりや地震で簡単に崩されるため。
ミュウツー以外のエスパーはスターミーとルージュラに運ゲーされない限り倒せるため、対面したエスパーの交換を読んで釣り交換を決めやすい。
(ギャラドスを読んでフシギバナに、カイリューを読んでゲンガーやニドクインに交換など)
ただ、ミュウツーやミュウ相手に決めれるかは五分五分である。
素直に引いてくる場合、鬼火やビルドアップやバリアーしてくる場合、Xになって地震かかわらわりしてくる場合、だいもんじで強行突破を狙ってくる場合…
と無限にあるので、全く安定しない。ピカブイにはレートがなく相手の実力を序盤では測りにくいのも読みにくさに拍車をかける。
まずは超技に対して後投げに成功したら素直に悪技で突っ張ってみるのが正解だと思っているがどうだろうか。
対ミュウツーを考えて性格はB補正。無補正ミュウツーXの地震を超高乱数で耐える。
あと対メガフーディンは最後までHP60を割らないように気をつけないとマジカルシャインで落とされるので要注意(50〜59)。
エスパーを倒すために悪技は必須だが、全てのエスパーに負担をかけられるように悪技2枚体制にしている。
メガフーディンはかみくだくでなければ一撃で倒せず、ミュウツーにはイカサマの方がダメージが大きいからだ。さりげなくフーディンのかなしばり対策にもなっている。
メガドレインはベトベトンに後投げされるサイドンをカモるため。ちなみにピカブイのメガドレインはいつものギガドレインと同じ威力。悪技を受けて地震やステロ展開を狙うサイドンをそのまま倒して数的有利を取る。
ゴローニャにはS補正がかかっていると抜かれてしまい大変危険なので同じ動きはしない方が賢明。補正がかかろうとベトンを抜けずわんぱくが多いサイドンだからこそできる動きだ。
じばくは最大打点かつあくびループ脱出用。便利なのだが、この枠は積んでくるメガミュウツーやちいさくなるを考えるとどくどくでもいいかもしれない。
・ゲンガー
ルージュラ、ギャロップ、カイリュー、ドードリオなどの厄介な中速アタッカーに対する削りとフシギバナの対策が主な役割。
メガとしてのエースはスピアーに譲りがち。
プテラやフーディンには滅法弱く、みちづれやほろびのうたやかげふみもないがそれでも便利な補完枠。
特にドードリオはつるぎのまいから全抜きを狙う恐ろしいエースなのでメガして上から確実にしばきたい(スピアーでは一撃で飛ばせない)。
フシギバナ対策としては、こちらのねむりごなを透かして出てくるバナは大抵ヘドロばくだんで削ろうとしてくるのでそのタイミングで後投げし、みがわりを張ってねむりごなを透かし、上から削っていく動きが優秀。
うまく身代わりを残せばメガフーディンですら突破可能。
一時期似たような役割をドククラゲでもできないかと試してみたがまるで勝てなくなった。
敗因は相手からみてミュウツーがX一択になってしまうからだと気付いた。ミュウツーXはメガスピアーで確2すら取れない上にベトベトンですら容易に突破してしまう最大の天敵である。
メガゲンガーとミュウツーXは同速で、シャドーボールでも確定で倒せないが、致命的なダメージは与えられる。後ろのウツボットのふいうちやベトベトンやステロとあわせて運次第で突破できる可能性がある。さいみんじゅつをくらえば無償突破される恐れもあるだろう。
一方、ミュウツーYならメガゲンガーは確実に倒せるが、メガを温存された場合メガスピアーが非常につらくなる。
つまり、ゲンガーとスピアーを安易にメガさせず温存することでミュウツー側にも安易なメガを許さないプレッシャーを与える隠れた重要な役割があるといえる。
バナ対策としてみがわりも確定。
おにびはカイリューやカビゴンに撃ちたいが、外しとカビゴンのねむるに無力なため、ふいうちやメガドレイン、ちょうはつが候補に入るか。もしくはさいみんじゅつか。
メガドレイン/ねむりごな/やどりぎのタネ/みがわり
対地面枠兼ギャラドスやメルメタル対策枠。
草毒複合がウツボットだけではプテラの相手をして消耗させた後、地面にそのまま倒されてしまうためカバーするように採用した。
ねむりごなとやどりぎのタネで脅威の汎用性を誇る。
元はカイリューと同速で努力値がないため上から眠らせてハメることもできる。無補正のパルシェンよりも速い。
B補正にすることでメガしなくてもダグトリオ程度の無補正じしんなら2発確定で耐えられるので後だしが効く。
ちなみにメガは最終手段。無補正でもメガフーディンのサイコキネシスを中乱数で耐えるため覚えておいて損はない。
りゅうのまいがないためギャラドスにも安心して後出しが効くし、メルメタルにもワンチャンを見出せる。
とはいえメルメタルは火力オバケなので、ダブルパンツァーをどうやっても1回しか耐えられないが、眠らせてやどりぎすればなんとかなる可能性はある。
みがわりはカビゴンのあくび透かしのため。この枠はヘドロばくだんでもいいかもしれないが一度張ればカイリューやギャロップを投げられにくいメリットも大きく重宝している。
●それでも無理または要注意な相手
こいつだけは無理。ウツボットもフシギバナも飛ばされるし、ニドクインもそらをとぶと地震で落ちる。あとは地震地震地震で終わり。
悪夢のようなプテラである。1回当たったが何もできなかった。こんなピンポイントなプテラ、絶対に流行らないでほしい。
こいつのためにフシギバナにまもるを入れるか検討している。
やっぱり対策しても全部はしきれない。できること多すぎだし数値高すぎ。
でも諦めず最後まで戦えば案外なんとかなることもあります。
ねむるカビゴン
精一杯削った、鬼火も撒いた中で眠られたらリソース負けします。
なんだかんだカビゴンの中で一番の要注意技だと思います。
カビゴンは倒せる時に確実に倒しましょう。
相棒イーブイ
一撃で倒せないのでめらめらバーンとびりびりエレキとどばどばオーラのどれかを確実に撃ってくる。
フシギバナで先制して眠らせればなんとかなるが…
半分以上削って、メガスピアーで壁ごとかわらわりで粉砕を目指しましょう。
相棒ピカチュウ
ステロ+ばちばちアクセルでメガスピアーが飛ぶので対面させないよう注意。
バナで相手させようとするとふわふわフォールの怯みで無償突破されることもあり。
隠れた天敵。炎技を半減できない構築の上にさいみんじゅつやドリルライナーも完備。
毒統一殺しのエキスパート。
ステロ撒いてメガスピアーがドリルライナーを外さないようお祈りしましょう。
また、絶対に草毒複合に死に出しされないよう立ち回りましょう。
飛行技半減できない、つるぎのまいがある、あとはわかるな…?
じばくパルシェン
オイ、お前特殊技だけとちゃうんか。
ベトンが落ちてメガフーディンで詰んだぞ。
げきりん受かりません!!
こうそくいどうは実質りゅうのまいに近いので積まれると負けます。
全力で削ってメガスピアーのどくづき圏内に入れましょう。
●まとめ
以上のとおり、考えなしに勝てるほど甘くはありませんがしっかり立ち回ればピカブイは毒統一で勝ちやすい環境だと思います。
ウルトラサンムーンのレートもやりがいがありますが、ピカブイ環境はいい感じに調整が効いていて楽しいです。意外な子にスポットが当たります。
特にウツボットなんかはあっちではなかなか活躍させてやれてないですからね(ふいうち返せの訳)。
この記事を読んでピカブイ対戦に興味を持ったり、ピカブイで毒統一を始めたり、既に毒統一してる方の参考になったりすれば幸いです。
それでは!